栄養と運動について

適度な運動をキープするのはもちろんですが、良質な筋肉の維持には栄養素が十分に必要とされます。
体に何かあれば栄養供給が後回しにされ、すぐに衰えてしまう筋肉。運動することとよい栄養状態を保つことは同じくらい大切なことです。

米国老年医学会で米国ピッツバーグ大学のAnn Newman氏が発表したデータによると、普段の食事から十分なビタミンC・Eとファイトケミカルス(抗酸化物質)を摂取できている人は筋力が高い傾向にあるそうです。
ファイトケミカルスは細胞の酸化によるダメージを防いで老化を予防するアンチエイジング効果があるとされていますが、どうやら筋力を保護する働きもあるようです。これは多くの大人にとって朗報といえますね。

Ann Newman氏らは70代の男女2、000名を対象に長期の食習慣を把握しながら握力の測定を行いました。
その後2年経って再び握力の測定を行ったところ、食事からのビタミンC・Eの摂取量が多い人は筋力を維持していることが発見されました。

筋力の低下は40歳くらいから顕著になり、60歳を過ぎると劇的に低下していきます。高齢者の症状に筋力低下は大きなリスクになります。
生まれもった筋肉細胞は鍛えても増えることはなく、膨らむだけです。
この筋肉細胞の衰えを予防するという点でも、ファイトケミカルスやビタミンC・Eが筋力の維持に貢献しているというのは十分に考えられる話です。
毎日良質なタンパク質と共に摂取し、筋力低下を最小限に食い止めることで加齢に伴うあらゆる症状に打ち勝っていきたいですね