食中毒の原因について

「食中毒の原因について」

私たちが普段食べている食品は無菌状態にあるわけではなく、1グラムあたり、1000
~1万個の細菌が存在しています。

通常、食中毒は1度に100万~1000万個の細菌を食べて初めて感染するもの。
O(オー)157はまれな例で、10 ~100個の細菌で感染します。
では食中毒が起こる仕組みをO157を例に説明しましょう。

・食品などについたO157は殺菌作用のある胃液のバリアーをくぐり抜けて大腸ま
で達し、腸管上皮細胞に付着します。

・ここで増殖して「ベロ毒素」を生み出します。

・ベロ毒素は腸管だけでなく、吸収されて体の中の臓器に影響を与えるために、
さまざまな全身症状を起こします。

潜伏期が長いのは、細菌が定着し、増殖してベロ毒素が生み出されるまでに時間
を要するためです。